12月18日(木)、風は強かったものの日差しは気持ちよく、冬らしい澄んだ空気の中で
第68回 東京ブロック訓練競技会が開催されました。

チームB.P.からは、以下の6ペアが出陳しました。
- CDⅠ:山﨑アンリ、森ライト
- CDⅡ:小畑しづく、小畑きづな、藤山ロム
- ラリーオビディエンスⅠ(L):大野テツ
今回の競技会は、僕にとってとても感慨深い大会でした。
というのも、森さんと大野さんが競技会デビューを迎えたからです。
お二人とも、レッスンのスタートは
「お散歩中に他犬へ強く反応してしまう」という、日常生活に直結する悩みからでした。
最初はリンクに立つどころか、外を落ち着いて歩くこと自体が大きな課題だったのを、今でもはっきり覚えています。
そこから
- 一貫した約束を交わすこと
- 伝えるべきことを曖昧にせず、伝え続けること
を積み重ね、犬に振り回される毎日を卒業し、
信頼し合えるパートナーとして、ここまで歩いてきました。
本番頑張っている姿を見て、胸が熱くなる思いでした。
CDⅠ
アンリ
49.4点/2席
素晴らしい結果ですが、それ以上に心を打たれたのは、ママの成長です。
以前よりもアンリをよく観察し、意図を正確に汲み取り、丁寧に伝えられるようになりました。
その変化が、アンリの迷いのない落ち着いた作業に、しっかりと表れていました。
確実に次のステップへ進める内容でした。
ライト
44.9点
デビュー戦となった今回。
他犬が気になる環境の中でも、以前のように反応することなく、最後までママと向き合って頑張ってやりきりました。
「ダメなものはダメ、正解はこれ」
その情報を根気強く伝え続けてきた積み重ねが、この大きな舞台で形になりました。
点数以上に、作業を最後まで完走できたことが何よりの成果です。
とても良い部分も見せてくれたので、さらにレベルアップして次に臨めたらと思います。
本当にお疲れさまでした。
CDⅡ
しづく(A組)
98.9点/3席
今回が手術からの復帰戦。
久々の競技会でしたが、練習で形作ってきたことと課題とが、とても分かりやすく表れた内容でした。
良いところもしっかり発揮できた一方で、足りない部分もはっきりと見えました。
今以上に小畑さんが、しづくにとって揺るぎない指針となれるよう、
今回の課題を踏まえ、次はさらに良い作業を目指していきましょう。
きづな(B組)
86.7点
大きな失敗もあり、点数は伸びませんでしたが、
点数や順位以上に、非常に内容のある意義深い演技でした。
どんな状況でも最後まで投げ出さず、一生懸命やりきろうとする姿勢。
本番で得たこの感覚は、次のステップへ進むための大切な情報です。
また一つずつ、丁寧に積み上げていきましょう。
ロム(C組)
98.4点/1席
1席おめでとうございます!
「指示 → 自信をもって迷いなく動く → しっかり終わる」
チームB.P.が理想としている形を、とても高いクオリティで示してくれました。
集中を切らさない作業は、他のメンバーにとっても大きな指標となる内容でした。
ただ、初めての決定戦では弱い部分が一気に出てしまいました…
とはいえ、修正箇所がはっきりと分かったのは大きな収穫ですし今後も楽しみです。
ラリーオビディエンスⅠ(L):テツ
テツ
98.0点/2席
森さんと並び、今回がデビュー戦。
テツもまた、かつては吠えの問題を抱えていた一頭です。
「この子はそういう子だから」と曖昧にせず、
必要なことを必要な形で伝え続けた結果、ここまで深い信頼関係を築くことができました。
脚側行進は、いつも通り本当に見栄えのする動きで、
デビュー戦とは思えない、しっかりと内容のある作業を見せてくれました。
一番苦手なシチュエーションでこれだけ頑張れたことは、今後への大きな自信になりました。
成績と総評
今回は
1席:1名/2席:2名/3席:1名 という結果でした。
けれど、僕が一番誇りに思うのは点数そのものではありません。
かつて
「散歩で吠えて困っていた犬たち」
「犬に振り回されていた飼い主さんたち」が、
今では大勢の人や犬がいる競技会場で、
飼い主さんだけを見て、最後までやりきっているという事実です。
飼い主さんが「しつけは犬との約束」だと覚悟を決め、
家族全員で一貫性を貫いたからこそ、犬は混乱せず前に進めました。
必要な場面での短く明確な指摘は、成功へ導くための大切な情報です。
それを受け止め、修正し、積み上げてきた皆さんの姿に、大きな喜びを感じた大会でした。
皆さま、本当にお疲れさまでした。
また次の目標に向かって、一緒に歩んでいきましょう。