「犬は拒否します。」それは教えられた行動です

犬は拒否します。
サボります。
状況によって反応が薄くなることもあります。

でもそれは単純に、
反抗期でも、性格でも、気分でもありません。
ただそれは気分や性格の問題に「見える」だけです。

実際、気分が乗っているときは拒否しない犬も多いでしょう。
しかし、気分が乗らないときに

  • やらなくても、そのまま終わる
  • 結局やらずに済む
  • 拒否が成立する

と学んでいるからこそ、犬は拒否を選びます。

つまり拒否は、
気分 × これまでの学習
が重なった結果です。
「そうしてもいい」と、これまでに教えられてきただけなんです。


YouTubeやネットなどを一生懸命調べている人ほど陥る「ご機嫌取り」の罠

最近、新しい子犬を迎えた飼い主さんのレッスンをしていて、特によく感じることがあります。

YouTubeやネットで一生懸命にしつけを調べている人ほど、ある「罠」に陥りやすい。
それは、一生懸命にいい飼い主になろうとすればするほど、
結局は「犬のやる気に依存しただけのご機嫌取り」になってしまっているということです。

よく見る考え方に、

  • 失敗する前に褒めましょう
  • 失敗しだす前にやめましょう
  • ひたすら成功体験だけをさせましょう
  • その作業自体を好きな事にさせましょう

というものがあります。
でも、それだけで本当に犬と向き合えているでしょうか。


その「頑張り」は犬の機嫌で決めていませんか?

例えば、犬をひっくり返して抱っこし、頑張りを教えるトレーニング。

よく見る例として、ばたばたしても頑張ることはある程度させてるんだけど、
「いよいよ大暴れしだしたぞ」となったら(一瞬大人しくなった瞬間に)早々にやめちゃう。
「いよいよ大暴れしだしたぞ」という直前にやめましょう、と。
「さっき少し頑張ってたでしょ、その時間を少しずつ少しずつ延ばしていきましょう」なんて言われます。

え!そこからがスタートですよ、と僕は思うわけで。

30分でも1時間でもやっていいんですよ。
何のためにひっくり返しているんですか?

犬が「ひっくり返っていいよ」と言っている時間だけやって、嫌がったらやめる。
それは結局、犬の機嫌でしかやっていないということです。

しつけは「こちらの都合」です。
そして、「こちらの都合を犬が受け入れてくれること」が何より大切で、そこをしっかり褒めてあげる事なんです。

そのプロセスを飛ばして、ただ機嫌を伺っていても、本当の信頼関係は築けません。


最後に

犬が賢いからこそ、人の基準が問われます。

「褒めるだけ」で行動を選んでくれるほど、犬は甘くありません。

  • 合図を出したら、必ず行動をスタートさせる
  • 行動をやり切るまで、絶対に曖昧に終わらせない
  • こちらの都合を受け入れた瞬間を、逃さず「超褒める」

この因果関係を徹底すること。
犬は、本気で向き合った人の言葉をきちんと選びます。

だからこそ、こちらも賢く向き合っていきましょう。


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